部屋に戻り、バスタオルで再度全身を拭く。ハンガーに掛け、乾かした。


――さぁーってと……ストーカーだからさぁ、やっぱり目立たない格好だよな？


タンス替わりにしている、安物のプラスチックのチェストから、勝負パンツの赤いトランクスを取り出した。


目立つのはパンツだけで十分。隠れたお洒落ってやつだ！


ゴムをパチンと伸ばし、気合を入れた。続いて白いティーシャツを着こなし、緑のカーゴパンツを履いた。


やっぱり腹の肉に負担が掛からないのは、ゴムだよなぁ～文句無しにカッコいいぜ俺。


続いて買った道具２つをリュックに詰め込み、折りたたみの革財布も投げ込んだ。


――ちょっと待てよ？　今日は本格的に仕事を開始したいし……サイトもチェックしておくか。