「信介大好き」とケチャップで書かれたオムライスを一口頂く。口内を楽しませる甘いトマトの味とふんわりとした卵の感触。そしてこの苺の笑顔。


この瞬間が一番至福を感じる。彼女の笑顔を独り占めにしたい……。


「お味はどうですか? ご主人様?」


「いつも通り、とっても美味しいよ。それと今日も帰りに一緒に写真を撮ってくれるかな?」


「お安い御用ですわ。では、ごゆっくりお楽しみ下さいませ。にゃんにゃん」