「美零ー!」
だけど、そんなザワザワの中
我が救世主、親友の柚希。
「美零!ハザキくんかっこいいよね!!」
うん・・・。期待してた私が馬鹿でした。
そりゃそうだ。柚希は面食いなのだから。
「っていうか、ハザキって言うんだ」
寝てた私には転校生くんの名前など初耳。
「どうせ、寝てたんでしょ?黒板見なさい!」
と、言われ寝起きの目を擦りながら
渋々黒板を見る。
『羽崎 夏々晴』
直感でこれはハゲ野郎の字ではないと
すぐに分かった。
なんか、もう綺麗。
それしか言えない。
「これはNO.1期待のイケメン君ね」
「そーですか・・・」
と、興味になさげに呟いた。