凱斗くんは私と約束した後の週末、友人とドライブに出かけ、事故に巻き込まれて亡くなっていた。



私の前からある日忽然といなくなってしまった。



果たせなかった約束だけを残して。



もしかして、あの日、あのまま彼の部屋へ行っていたら、彼の運命は変わっていたのではないか。



後悔にも似た気持ちがいつまでも付きまとっていた。