講義の合間、あの日彼と話した掲示板に足を運んでみる。



あの日ひらひらと花びらを降らせていた桜の木は、もう葉桜に変わっていた。



「楓ちゃん。」



呼ばれて振り向くと、森下さんだった。思いきって私は彼女に尋ねてみることにした。



「あ、森下さん。あの…最近、凱斗くんサークルに来てる?話したいことがあったんだけど、なかなか会えなくて。」



「…え…?楓ちゃん知らなかったの?














―――――凱斗くん、亡くなったのよ。」