―――――あれから学内でなかなか凱斗くんを見つけられない。 連絡先も交換しているのだから、メールでもしてみればいいのだろうが、忙しいのかもしれないし、私は、なんだか催促するようで、気が引けていた。 向こうから連絡がないという事は、彼にとってあの約束は約束ですらなかったのかもしれない。 私は、顔には出さないようにしていたが、内心、落ち込んでいた。