………………。

「そろそろ帰ろうか。寒いし…礼お前、体弱いから風邪ひいたらあかんし。」と言って二人で車に戻り、礼の家までの道を沈黙で帰って行った………


……到着……

「…タァクン…「礼、別れへんで」」
話そうと思ったら…先に言われた…


「…タァクン…ごめん…でも今のこんな気持ちのままタァクンと付き合っていかれへん…」

「俺がいいって言うてんねんからええねん!そいつ彼女居てんねんやろ?そんなん、お前がしんどい思いするだけやん!」

「ごめん…」
涙が零れそうになりながら…堪えた。礼が自分勝手な事言ってんのに、泣く資格なんてない………。

「そいつにあって俺にない物ってなんやねん!絶対別れへん。どうしても別れるって言うなら、このままお前と事故って死ぬ。」

タァクン…泣いてる…。

ごめんなさい…本当に…。礼は子供やから…今まで9歳も年上のタァクンに甘え過ぎてた…


「…嘘や。ごめんな。ビックリさせたなぁ……礼、俺…待ってるから…いつでも帰って来いょ。そいつが幸せにしてくれへんかったら俺が幸せにしたる!」


堪えてた涙が…零れた…