数年前ーーーー


あたしたちは学校でも有名な仲のいいカップルだった。


パーマがかった茶色の髪。

似合う青緑のメガネ。

肌も白くて

身長も高くて

顔も誰も文句も言えないくらいカッコよくて。


決してモテないわけではなかった。


私から告って始まったこの恋だけど

お互い幸せだった。



なんだかんだで2年近く付き合ってた。





でも、ある日事件は起こったーーー



『ピー…留守番電話が一件入っています。。』


ーー公衆電話?



『…真由美?俺。涼介。
今病院からかけてる。』

涼介?


『…今朝、お袋が…』





ーーー交通事故で亡くなった。



涼介のお母さんという前に



おばあちゃんが亡くなって

母がいなかった私にとって


1番大きく支えてくれた



私のもう1人のお母さん。