〜10分前〜




ーーーザワザワザワザワーーー




うわぁー!!

すごい人!

そりゃ、そうだよねっ

入学式だもんねっ!!!


入学式の今日

わたし

羽瀬川 樹莉(はせがわ じゅり)



流星高校の一年になる



うーーあーー!

クラス表とか全く見えない!


諦めて後ずさりしていると


「いだぁ!」


「ごめんなさい!」


とっさに謝った。


振り返るといい香りが漂ってきた

かんきつ系の香り

「あ!大丈夫だよ!!」

にっこりと黒髪の女の子は微笑んだ

「ぅぅ。すみません」

なんて綺麗な人!!!

綺麗な足よっ!

すまない!!!


「綺麗な足じゃないよ」


「、、、、、??!!」


なんでわかったのー!!!!

怖い!まさか!超能力者!

「声に出てたよっ」

彼女は笑いながら言った。


「私としたことが!!!」

「面白い人!気が合いそうね!」

黒髪の女の子は綺麗な笑顔で


「私は、中野 柚(なかの ゆず)

ゆずでいいよ!あなたは?」

ゆずはにっこりと笑った


「私は 羽瀬川 樹莉だよ!!!」


私は嬉しくって大きな声で

ゆずに名前を教えた!

ゆずはうふふっと笑いながら

「よろしくね!じゅり!」

と言ってくれた


「足ゴメンなさい!よろしく!」

ゆずは笑っていいよ!いいよ!

っと、言ってくれた


さっそく友達できた!!!!!

わたしは少しホッとした。



「じゅり!ちょっと
そこの花壇で待ってて!」

「うん!!!」


「クラス表頑張って見てくる!」


私はゆずに言われた通りに

花壇に向かった。







これが運命の分かれ道とは


知らずに、、、