「お疲れさまでした。」


あ〜疲れた。


営業を終えて外に出ると
誰かがしゃがみこんでいる。下を向いてるので顔がわからない。



うわー。怖いな。

と思いながら通り過ぎようとすると、


『あーきちゃん!おれっ!』


しゃがみこんでいたのは、ケイト。

「あっ!何でここにいんの?」



『ん?超能力?』



ばっかじゃないの?
と言うと、
ケイトは満面の笑みで私の頭をクシャクシャとした。


「あーもうっ何すんのよ!」

『てか、あきナンバー1だったんだね。』


すげぇな!って
更に頭をクシャクシャにする。


「だぁからやめてよ!
…お陰様でね。女の子との対立はすごくなったけど。」




ポロッと言ってしまって、ハッとすると、

『それもトップの証だよ。』と笑った。


ケイトにそう言われると、
腹立たしくてしょーがなかった女の子達の事も
どーでもいい事のように感じた。