綺麗な店内。
高いお酒、そして大金。
この街でも有名なクラブ。
ここが、私の仕事場だ。
一流店だけにお客のレベルは高い。
それに見合うよう、
キャストたちは、見事な美人揃い。そしてプライドもすこぶる高い女の子たち。
そんな中、私はこの店で
成功し、トップの座に立った。
「おはようございます。」
メイクルームに入った瞬間、ざわざわ騒ぎあっていた声が一気に消えた。
変わりにわざとらしい小声で悪口が聞こえる。
はあーだるいなぁ。
別に何を言われようが関係ないけど。
でもやっぱり気分が悪い。
ガチャ。
ロッカーを開けてドレスに着替える。
突き刺さる視線が
腹立たしい。
『ヤリマン。』
ボソッと誰かが呟き、
まわりからクスクスと笑い声が上がった。
中学生のようなイジメに溜め息がもれた。