『もっしもーし!あっスグ戻るわ。ごめんごめん。』

ピッ。

『ごめんあきチャン!漢字はまた今度でい?』


「うん。ってか漢字とかどーでもいいよ。
私も今から仕事だし。」



『じゃあまたあとでね!』





は?あとで?
と、聞こうとしたが
ケイトは颯爽と走って行ってしまった。




「何あいつ…」
変な奴。





でも何故か笑ってしまう。そして、
心臓がギュッとなったんだ。


おかしいな私…
あんな馴れ馴れしい、
会ったばかりの男に。


「店…聞いときゃ良かった。」
と、思わずため息。



なんだか重い足取りで
仕事へ向かった。