「どこ行くの?」


車を運転するケイトに
話しかける。


『俺の思い出の場所。』


「へー…。どんな思い出?」

ケイトはうっすら悲しそうに微笑みながら

『内緒。』といった。









変な胸騒ぎがした。

そこに行ってはいけない。そう神様が
言っている様な気がしたんだ。



『その前に。』


と、いきなり車を止めた。
『目ぇつむって。』


そう言われて
大人しく目を閉じると、
首筋にヒヤリとした感覚。