『あー疲れたっ!
久しぶりにこんな歩いたよ!』



マンションへの道を歩きながら、ケイトが運動不足だ。とか、年だ。とか
ぶつぶつ言っている。


「ねぇ。なんでさっき、
認めたの?」


『うん?何が?』

「だから…スーパーのオバチャンにさ…」


なんか恥ずかしくなって、語尾が消えていった。


だってケイトは全く気にしてない。


『あぁ…!新婚?』

「うん。」




『だって俺はあき好きだもん。』


「は?」

『あきも俺のこと好きでしょ?』


「なっ!そんなあっさりっ
そりゃ好きだけど…さ」




『うん!じゃあ、あきは俺の家族だよ!今日から!』

家族って……
「彼女でしょ?普通は」



『いいじゃん。家族!その方が彼女とかより、近い感じすんじゃん!』



「ばかじゃない…」

嬉しいよ、ケイト。
ああ、大好きだ。

変なの昨日出逢ったばっかりなのに。