『…き、あきっ』

目を開けるとケイトの
ドアップ。

「うわっ!」

『うわ。って…ひどーい』
ゆっくり起き上がり、
窓を見ると見事にオレンジ色。


「もう夕方?」

『うん。俺は今日休みなの。あきは?』


あー。今日は仕事入ってるや。
でも………



「…あたしも。」


まだ帰りたくなかった。










『あきー。ご飯!』
「はい?」


『ご飯つくって!』

私の服を掴んで甘えたように言う。


「はいはい。
…って冷蔵庫カラッポ。」

『うん。だから一緒に
スーパーいこっ!スーパー!』
と、玄関に走っていく。

子供のように騒ぐケイトに胸がくすぐられる。


かわいいなあ。
あほみたいだけど。