「私ってそんな能力あったんだ…平凡だと思ってた自分にはびっくりだよ」

「それで、今回の転校にはこの事が関係している。さっき言った通りあの能力は美羽にしか出来ない。美羽は《神のモノノケ》なんだ…自分の娘が神のモノノケだったなんて父さんは嬉しいぞ!」


そんなに喜ばれたっていまいちピンとこない

まあ…神って言われてるのと完全な人間に戻せるって所は凄いな…とは思うけど


「それで私に転校してどうしろと?」


実のところ転校は嫌だ

普通の公立を受験して、入った頃は良かったけど…

だんだん授業が難しくなってきて赤点とりそうなラインに達したけれどもそれは何とか免れてようやく2年に進級

友達も出来てきてけっこう楽しく学校生活を過ごしてた


「美羽には全寮制聖ルベリア学院高等学校に行ってもらう」

聖ルベリア!!?

あそこって天才ばっか居る所じゃん!

将来を任されている社会の特別待遇のため、全寮制で大切に保護してるとか聞いた事がある


「ちょっと待って!聖ルベリアって事は私以外のモノノケって天才型ばっかりじゃない!?」

「まあ、そうだが正確に言うと美羽は隠しもってる才能で残りのモノノケ達は全面的な才能だよ」