「おまえ、みさのとこ行かなくていいのか?」



「だって先生が呼びとめたじゃん」


「特に用はない」


最初っから私にどっちに行くか試すためだったの…?


もう訳わかんなくなって走って寮に戻った



今までは全部みさをとってきた


なのになんで?


めんどくさいことになることぐらい

わかってたはずなのに…



みさとは少し気まずい雰囲気



「みさごめん…」


「いいけど…
あいつのことホントに好きなの?」




「わかんない。憧れだよ憧れ!熱血教師!憧れるんだよねぇ」



「ふーん。ならいいけど。あいつ子ども愛してるからねー」



「そーそー!さすがに妻子持ちはね!」



そう

先生には奥さんも子供もいる


しかも子どもは中学生なのに

『かなちゃん』ってちゃん付け


私が入る隙間なんてなし