気付けば同窓会が始まってから2時間近く経過していた。
周りは席替えを自由に行っていたのにわたしたちは全く動いていない。
もっと色んなひとと話せば良かったのかもしれないけど、後悔はなかった。
蓮崎くんとは昔からの親友みたいに気が合ってとても話しやすい。
向こうも同じように思っていてくれたら嬉しいな…。
グラスを持ったままそろりと視線を上げると、デザートに出されたアイスを食べる蓮崎くんが映った。
暑さにやられて柔らかくなったそれを掬う舌がいやに扇情的で。
思わずばっと視線を逸らして、赤くなった顔を伏せた。
わ、わたしは変態かっ…!!