「いいの?」




「うん。千恵に持っててほしいから作った。言っとくけど卒業してから一人暮らしするから合鍵なんて初めて渡すんだからな」




「嬉しい、嬉しいよ」




「謝恩会の後は俺の家。俺の思いを全部千恵にぶつけるから」




勇気を出した一夜の秘密の夜。



それが今夜も見れる甘い夢になった。



将くんと手を繋いで大学の門を抜けた。




今日は卒業式。



大学と片想いを一緒に卒業した
忘れられない卒業式。