「ちっ!覚えとけよ!」 お姉ちゃんのその声で男は逃げて行った。 「お姉ちゃん、警察…」 「あー、あんなの嘘よ。それよりその子は大丈夫?」 女の子は丸くなって震えている。 「志穂…。大丈夫か…?」 拓ちゃんが志穂さんに言った。