きらきらと湯が滑り落ちる肌は、淡く上気して色づいている。



そうなると、右肩から首筋を伝ってこめかみまである爛れが目立った。



こうやって見るたびに、十希は自分とは違うのだと、ヒトガタなのだと思い知らされる。



爛れをまとって生まれ落ち、死ぬことも老いることもなく閉じ込められる生き神。



美しい姿と強い力を持ちながら、次のヒトガタが生まれる頃になって唐突に死を迎える。



ずっと昔から、途切れることなく存在し続けているのに、不可思議な所の多いカミ。