ー side 南 ー




すぐに眠りについたふうりを見て、思わずため息。




…こいつ、幼なじみといえども男がいる横で寝るなんて。



いくらなんでも無防備すぎじゃね…?




すやすやと間抜けな顔をして寝てるふうり。




――いつのまにか、俺はふうりの頬を触っていた。




(……やわらけぇ。)




“起きたらどうしよう”とか、“これってセクハラ?”なんて考えてドキドキしながら、頬をつつく。



いや、誰だって、好きなやつが隣で寝てたら触りたくもなるだろ!?



不可抗力だ!