「ふうりちゃん」 ルイ君が口を開いた。 いつになく、真剣な表情な気がする… 「僕ね、ギターが引けるんだ」 ぎ、ギター? うわぁ、めちゃくちゃかっこいい! 「凄い。ギターって、かっこいいじゃん!」 「ありがと♪ ね、ねぇ…」 私はこの時、考えてもいなかった 私にとって、大きな何か が動き出そうとしているなんて。