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「ね、ねぇ……私やっぱり戻りたいんだけど………」


「ダーメ。自分で勝者が敗者に命令出来るって言ったんだろうが」


ムギュ~~~ッと抱きしめられて、呼吸がしづらい。


「~~~~っ!!//////と、統牙苦しいって………」


どうにかピョコッと顔を出すと、文句のつけようの無い端整なお顔と目が合った。


――――統牙の命令は、なんと『今日はオレの部屋に泊まれ』という、何ともブッ飛んだ命令だった。


もちろん明日で終わるとは言えまだこの家のメイドである私は、慌てて拒否しまくった。