「!!!ギャーーーーッ!!」


ウ、ウソ!


私の線香花火の火種、落ちちゃったぁ~~~~!!


ガックリと項垂れた瞬間、統牙の線香花火も終わる。


タッチの差で負けてしまい、私は口から魂が出そうだった。


「よーーし吹雪、オレの勝ちだな。自分で言ったんだから、ちゃんと約束守れよ?」


立ち上がった統牙がやたらめったら楽しそうなのは、単に勝負に勝ったからでは無いだろう。


約束……さっき私が言った、勝った方が負けた方に命令出来るというもの。


勝者の統牙は気持ち悪い位の笑顔で、私の腕を引っ張って立ち上がらせた。