だったら超悲しいけど、せめて線香花火位は勝ちたい!!


「いいよ!勝った方が負けた方に何か命令出来るって事にしようっ!!」


こうして私と統牙は、線香花火をどちらが長く保てるか勝負する事になった。


2人同時に着火して、ジーーーッと見守る。


私は火が消えない様に風を手でガードしたり身動きしないでいたりと、メッチャ頑張った。


そのお陰か、今までよりもずっと長く光り続けている私の線香花火。


「頑張って……」


同じくまだ燃え続けている統牙の線香花火と交互に見比べながら、小さく呟いた。


――――ポトッ…