この間と同じく線香花火にテンションが上昇している私に、統牙が呆れ気味にツッコんだ。


「いいじゃん!優牙様は雰囲気とか性格とか、花火に例えると線香花火だもん!!」


「イヤ、全っっ然意味分かんねぇんだけど……」


「もーーおーー!いいから早くやろうよ統牙ーーー!!」


まだ若干顔を引きつらせている統牙を急かして、とうとう線香花火に火を点ける。


パチパチと丸く小さい光が、私と統牙の手元を照らした。


「あ~~~…やっぱり線香花火はいいよねぇーーー…」


このホンワカとしたオレンジ色の光……見ているだけで癒される。