そしたら、青柳がヒョイッと落ちた玉子焼きを手に取ったら一瞬で青柳の口の中に玉子焼きが消えてった。
「んま。」
「んま、じゃなくて!
落ちた奴だよ!」
「気にしねー。ってか玉子焼きいつぶりだろ。」
………。優しすぎる。
話題まで変えて。
「もぉーーっ!」
ポカポカと青柳の背中を叩いたら、
「お前は牛かよ。」
なんて空気を和ませてくれた。
あぁ、部長もこんなところを好きになったのかなーなんて思ってしまった。
「あ、真希、連絡先教えて。」
真希なんて呼び捨てで呼ばれてドキッとしてぼーっとしてたら、
「おい、携帯かせ。」
って言われてハッとした。
ポケットから携帯を出して渡すと30秒もかかったかぐらいの速さで返された。
画面をみたら“青柳藍”って名前と連絡先がのっていた。