「あはっ。」 思わず笑ってしまった。だって、あの青柳が誰かの気持ち考えてるんだもん。 「…笑うな。」 そう言った青柳の顔も紅く染まっていた。 また笑いそうになってしまう。 吹き出す口を抑えてると 「弁当。」 と誤魔化すためなのかお弁当を取りにいかようとする青柳。 からかいたくて、 「はいはい、持ってきますよ照れ屋さん。くすっ」 って言うとさっきより赤みが増した。 鞄から黄緑の布に包まれたお弁当を出した。