「席を空けてすみませんでした…。村長、お願いします」
「うむ。……ああいや、そちらのお二方はそう畏(かしこ)まりなさんな。お願いしているのはコチラ。
寛(くつろ)いでくだされ」
「おう、じゃあお言葉に甘え、ッテェ!」
「馬鹿かお前は。社交辞令も忘れたのか。この前教えたばかりだろう?」
「だからって殴ること………あ、いやっ、なんでもねえでございますっ、ご主人っ!」
こいつ大丈夫かよ。
呆れる視線を向けるリークであった。
「ほっほっほ、仲がいいのでございますねえ。……ところで、この村のことについて、本当に助けてくださいますかね?」
探るような目を向ける村長に、リークは真っ直ぐ目を向け、こくりと頷く。
「勿論です」