両腕をつなぐ鎖ががしゃがしゃと音をたてるなか、ふと先頭にたつ少女が足を止めた。



「あそこです。あそこが……あのオリオト村が、私たちの住んでいる村。

そして、魔族たちの標的とされた神隠しの村です」



眉を下げて悲しげな表情をみせる少女が指差すその先に。

慎ましながらも仲のよさそうに暮らす村人たちがいた。


ここが【オリオト村】
別名、神隠しの村だ。

今となっては魔族の住処ともなっているようだが、今はその姿が見受けられない。


やはり昼だとあまり動かないのだろうか?(あの黒獅子は例外として)