それ故に、



「んじゃあまず、


      逃げるぞリーク」


「「「は?」」」


「荷物はお前が持つだろう?トルガ」


「はあ?!んで俺がお前の分まで持つ必要があるよ?!テメェの荷物ぐれえテメェで持ちやがれってんだ、ひよっ子がようっ」



いやお前より王子のが年上だから。
むしろお前のがひよっ子だよ。



「へぇ、僕に逆らうのか。いいよ、トルガ。下剋上も面白そうだし。

反抗できるものならしてみろ。あとでたっぷり可愛がってやるからな」


「いやなにお前さらっと怖いこと言っちゃってんの?!」


「うおおおっ!さっすが王子いっ」


「お前らも目ぇ覚ませやッ!」



完ぺきコイツら騙されてんじゃねえかっと叫ぶトルガであった。