時間はずっと動いている。止まることなんてない。
一緒にいられる時間が限られているのならば
今をもっと大切に生きていく。
誰も知らない未来の話。
でも確かなことはひとつだけある。
変わらない想いがずっとここにあること。
この先もずっと変わることのない想い。
信じてる、愛してる。
あなたを愛してる。
「――……愛してる」
耳元で囁かれた言葉に胸が熱くなってなにかがこみ上げてきて。
わたしは頷いてただ笑って返すことしかできなかった。
似合わなかった言葉もこの歳になって言えるようになった。
好き、大好き、愛してる。
二人の重なった時間がまた動き出す。
――あなただけを愛してる。
【END】