駅から西山くんの家までどうやって歩いてきたのかを思い出していると、誰かが立ち上がった気配がした。
服が擦れる音がこんなにも大きく聞こえる。
「コンビニ行く。つき合え」
「えぇっ……? 今から?」
「すぐそこじゃん」
なんという行動力。
日中はまだ暖かいけどやっぱり夜となると寒いんだよね。
こんな夜遅くに外出なんてひとりじゃ危ないって!
「もう~……しょうがないなぁ」
さっさとリビングを出てしまう大上くんのあとを静かに追いかけるわたし。
ケータイだけを持ってれば大丈夫かな。
鍵はどうすればいいんだろうか…
さすがに寝てるみんなを置いたまま鍵をかけないで家を出るのは危険。