どこかの部屋へと入ってく二人を見ながら私は毛布をかき集め、階段をゆっくりと下りていった。


リビングへと入ると愛華ちゃんや莉乃だけでなくみんなはもう寝ていた。

ひとりひとりにそーっと毛布をかけていく。


カーペットの上だから身体が痛くなる心配はなさそう。

床に直接寝転がるよりはマシだよね。



「……ぁ、大上くんありがとう」



戻ってきた大上くんにお礼を言う。

助けてくれたんだしありがとうって言うのは変なことじゃないよね。


助けてもらったとわたしは勝手に思ってるから。



「大上くんは大丈夫みたいだね」


「酔うほど飲んでねぇし」


「そっか。強そうだもんね」