「───……ホントにここであってるんだよね?」
「……たぶん」
表札を見る限り間違ってはいない。
電車を乗り継いでやってきた知らない街。
クラスメートにこんなに豪華な家に住んでる人がいたなんて全然知らなかった……
とりあえず、到着したことを知らせるため電話をかける。
すぐに中から人が出てきてわたしたちを中に入れてくれた。
「ひなちゃん、大上くんお久しぶり~」
「おー、二人ともすごい久しぶりだねー! わぁ、日向子髪切ったー!?」
わたしたちが最後だったらしくみんなはもう集まっていた。
リビングらしきところへ通され、ドアを開けると愛華ちゃんと莉乃の顔が一番に目に入った。
駆け寄っていくと二人は抱きしめてくれた。
大好きな人たちとの再会に感動中です。