「ま、日向子ちゃんから誘ってくれることってあまりないから嬉しいけど」


「今日は私に奢らせてください」


「そんな真面目な顔で言わないでよ。俺は絶対嫌だよ女の子に奢られるなんて」


「……そうですか」



じゃあほかにどんな方法で……



「もう、いいから。これから謝るの禁止ね」



にっこり笑う洸汰さんに私はもう何も言えなかった。

ほんと優しいよ。


洸汰さんのことを避けていた時もあった。

近づかれすぎるとどうしていいかわからなくなるから。


すごく逃げたくなる。



「洸汰さん。私の恋愛相談にのってくれますか」