「――本当に本当にすみませんでしたっ」
少し遠い場所にあるからめったに来ないショッピングモール。
フードコートがとても広く座席もたくさんある。
今日は平日。
休日は人で埋まるのだろうけど、ちらほら制服を着た学生や、私たちみたいな大学生らしき人がぽつりぽつり座っているだけだった。
お店の従業員も暇そうな顔して立っている。
夜になったらもう少しお客さんは入るのだろうけど。
「もういいから。なんでそんなに何回も謝るの?」
「迷惑ばかりかけて本当に申し訳ないです。せっかくわざわざ車で学校にまで来てくれたのに……」
ゆったりとした四人席。
私と洸汰さんは向かい合って座っていた。