恋愛ってどうしてこんなに難しいの。 どうしてこんなにも上手くいかないの。 恋愛に振り回されているなんて、なんだかバカバカしくなってきちゃった。 もう疲れた。 大上くんのこと考えるの、少し疲れちゃったよ。 「日向子ーっ! ご飯よー!」 「はぁーい……」 お母さんの声が一階から聞こえてくる。 すごく居心地が良くて、やっぱり自分の家はいいものだ。 及川日向子 実家の方に帰ってきてしまいました。 大上くんのことを避けてしまっているわたし。 逃げてしまっている。