ガチャ・・・

「ただいま~。」
とは言ってみるけど誰も返してくれるはずはない。
そっか、お父さんは仕事で夜遅くまで帰って来ないもんね・・・。
小さい頃からこういうことが多くて、慣れているはずなのにやっぱさみしい。
そう思っていると携帯に1件のメール。
メールの画面を開いてみると差出人は優君だった。

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from 園田優
to  木村花

委員会、お疲れ~。
花もあのマンガ好きだったんだな。
ほかにどんなマンガが好き?
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「えぇ!早いよ!メールくれるとは聞いてたけど!」

早速メールをくれた優君にビックリするあたし。
でも、ちょっと嬉しくなってニヤけてしまった。
いけない、いけない、こんな顔するのはキモいぞ、あたし。
あたしは好きなマンガの名前をいくつか挙げて、返信した。
すると、すぐに優君から返信が来た。

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from 園田優
to 木村花

マジで!?
俺もそのマンガ好きだよ。
よし、今日は時間が許す限り
語ろーぜw
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from 木村花
to 園田優

すごい!優君も好きなんだね♪
なんか、運命感じるというか・・・
ううんっ、なんでもないっw
大げさだよねw
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from 園田優
to 木村花

いや~、俺も思ったよ。
これって運命?ってw
なんか、変なこと言っちゃったな
ゴメンw
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えっ!?
あたし、冗談で言ったのに。運命って。
けど、優君は本気だったのか。
なんか、変なの。
それから、優君とは寝る時間までマンガの話で盛り上がってメールしてた。

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from 木村花
to 園田優

そろそろ寝るね
おやすみ~
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from 園田優
to 木村花

おやすみ。
また話そうな。
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