ピピピッ・・・!
ガシャン・・・!

「・・・うっ・・・るさい・・・!」

そうやって、目覚まし時計に文句を言いながら、目覚めた朝。
あたしは着替えて、階段を駆け下りて1階に下りた。

「おはよー。」
「おぉ、おはよう。」

そうやって、お父さんとあいさつを交わし、朝ごはんを食べて、お父さんと一緒に家を出る。
校門近くまでお父さんに車で送ってもらう。

「じゃ、いってきまーす!!」
「花ー、今日もがんばってなー!」

新生活2日目。
新生活初日の昨日だけで、友達が4人もできた。
メイ、咲、美穂、香奈・・・この4人にまた今日会うのを昨日の夜から楽しみにしていたんだ。
あぁ~、早く話したいっ!
そう思ってるうちに1年C組・・・あたしのクラスの教室に着いた。

「おっは~!!」
「おはよう!」
「おはよ~!」
「おはよん!」
「おはよ~。」

教室に入るとあたしが会いたいと思っていた4人が早速、あいさつしてきた。
4人ともみんな朝からテンション高くて目が覚めちゃった。
そんな4人にあいさつを返すと、あたしは自分の席に行く。

「おはよう、花。」
「あ、あわわわっ・・・!お、おは・・・よ!」
「ははっ、どうしたんだよ。あいさつしただけだろ?」
「・・・う、うん。」

はぁ・・・でたよ・・・この笑顔。
ずるいよ・・・。
もう、すっかり忘れてた。
キラキラしすぎでしょ、あぁ~、ほんっと反則!


HRが終わり、早速1時間目・・・

「この時間は学級委員長や係などを決めていきたいと思う。誰か、やりたいヤツ~?」

あたしは先生の話をぼーっと聞いていた。
チラッとなんとなく、となりの優君を見ると、彼は机に突っ伏して爆睡していた。
ヤバイ・・・寝てるよ・・・。
どうしよ、起こそうかなぁ・・・??
あたしは勇気を出して、起こすことにした。
さりげなく、ひじでツンツンとつついてみる。
・・・え、全然気付かないよぉ。
あたしは肩を軽く揺すって、「ねぇ、優君、優君・・・!」と言ってみた。

「んん・・・。」
「ねぇ、ちょっと・・・!」
「ん~・・・。」
「ねぇってばぁ!!」

気付いたら1人、教室で叫んでいた。
でも、そう気付いたときには遅かった・・・!

「おい、木村!何やってんだ!」
「んー・・・せんせー、おはよーごじゃいましゅぅ・・・。」
「こらぁ!!園田もふざけんじゃねぇぞ!」
「「す、すいません!」」

あたしと優君は先生に同時に謝った。
それを見て、教室のみんなはこっちを見て、笑っていた。超恥ずかしい・・・!
係決めで全然話を聞いてなかったから、先生に残っていた学級委員長を押し付けられてしまい、優君と2人でやることになった。