『ゆうへ。

 
 この手紙を読んでいるということは、

 俺を許してくれたんだよな?


 ありがとう。


 それから、本当にごめん。
 
 俺のわがままで、

 ゆうに病気の事を

 伝えなかったこと許してほしい。

 重い奴…とか思わないでほしい。


 この箱の中に、高校を卒業したら

 君に渡すつもりだったものが入っているから。

 思い出としてでもいいので残させてください。
 
 弱々しくてごめん。


 でも、重いと思ったら

 捨ててもらってもかまわないから。


 最後に…

 きっと最後だから言わせて。

 ゆうの事が世界で一番大好き。

 こんな俺を好きになってくれてありがとう。』