「うわ、あぶねっ」
今度はあたる直前で左足首を掴まれた。
ふー、ふー、と荒い呼吸が交じり合うベッドの上で、瑞貴に見下ろされる。
息が整ってくるにつれて、頭はどんどん冷静になった。
ベッドに寝転んでいる私と、私の足元で膝立ちをしてる瑞貴。
その手は、私の左足を持ち上げるようにして掴んだまま。
しかも私は、無防備なショートパンツ姿で――
時が止まったような短い沈黙の後、瑞貴は表情を崩した。
「おねーさん、はしたないカッコ」
苦笑され、顔が熱くなる。
「ちょ、もう! 放して」
瑞貴の手から逃れ上半身を起こすと細い身体に抱きしめられる。