゜*。,。*゜*。,。*゜*。,。*゜*。,。*゜*。,*゜*。,。*゜*。,。*゜*。,。*゜*。,。*。,。*゜
彼氏の携帯は見てはいけない。
と、よくテレビなんかで言ってるけど、弟の部屋にも勝手に入っちゃいけないのかもしれない。
畳んで持ってきた瑞貴の洗濯物をサイドボードに置いた私は、その片隅に置かれていた物に目を奪われた。
それは、4センチ四方の薄い物体で、包装紙の中心が円形に盛り上がっていて……。
思わず手にとって、まじまじと見つめてしまった。
これは、もしかして。
頭の中にひとつのイメージが浮かび上がる。
中学の時の保健体育で教えられたような気がした。
実際に見たことはないけれど、多分そうだ。
なんで、瑞貴がこんなものを……。
顔が一瞬熱くなって、すぐさま冷えていく。
「まさか――」
「なにしてんの」
真後ろから声が聞こえて、私は悲鳴をあげた。