あたしには守るものができた。 だから、泣いてなんかいられない。 お父さんと約束したんだから。 泣いてたら、弟を守ることなんかできない。 だからあたしは、お母さんみたいに、 太陽みたいに笑って、 温かいごはんを作って、 精一杯の愛情を、家族に注ぐんだ―― そう、思ってたのに。 どうして今、違う種類の愛情を向けられてるの――?