「も、もちろん。隣なんだからわからない問題とか教えてっていうかも。あたし授業中海ばっかり見てるだろし」




「海見てたら教えれないだろ。いいよ。俺で良かったらいつでも聞いて」




嘘みたい。涼平が笑っててあたしと話してる。付き合ってた頃には考えられなかった。


会話が途切れるのが嫌で教室に行けばこれからは隣なのにそれまでももどかしくてただ思いついた会話をずっと続けていた。




「涼、おはよう」




市川さんが乗ってくるまでは。