そのメールを確認した瞬間、止まったバス。開いた扉から乗って来る涼平。


その姿に目を奪われていると彼と目が合った。また、ドキドキが止まらない。




「み、水瀬くん!おはよう。昨日は本当にどうもありがとうございました」




思わず立ち上がって頭をべコリと下げる。クスクス聞こえる笑い声。



顔を上げると涼平が笑ってた。




「そんな大したことしてないから。あっでも・・・咄嗟で抱きしめてごめん」




「い、いやいやそ、そんなそれは、こ、こっちがありがとうっていうかってあたし何言ってんだろ」