「……けんなよ。」

「え?」

女はどうかした?とでもいうような顔をしている。

それが俺を更にイラつかせた。


「ふざけんなっていってんだよ。千尋のこと悪く言ってんじゃねぇよ。どれだけ自分に自信あんのか知らねぇけどお前より千尋の方がはるかにかわいいわ。」

「え、え?あたしなんか悪いことした?」

女は焦ったように言う。


「した。俺の彼女のことを悪く言うな。次したら女でもぶっ殺す。」


「……ごめんなさぃ。」


そんな女の声も聞かず俺は教室を飛び出した。