変なところに感心しつつ、葉月に近づいた。



「葉月、コレ、どういう状況?」


「青菜の鈍感さに頭抱えてる状況。」


「・・・・・・私、鈍感じゃないんだけど。」


「・・・青菜って可哀想な子だね。」


なんか、よしよしって頭撫でられた。


いや、馬鹿にされてない?コレ。



ムッとしていれば。

唐突に葉月が今思い出した、というように話しだした。




「あ、そうそう。

緋月とは仲直り・・・っていうのも変なんだけど・・・・・・

助け合おうって、なった。」


葉月がさらりと私に伝えてきた。



「助け合おう?」


私は、詳しく聞きたくなった。

だって、葉月の顔が、すごくすごーく優しげだ。




「・・・・・・うん。


この世で唯一の双子の片割れ。

だから、辛いこととか苦しいことあったら・・・支えようねって。


私達は確かにお互いのことが好きだったんだから・・・・・・

小野家に離されようと、関係なく、好きになろうって。


そう、2人で決めたの。」