すると緋月ちゃんがパッと私を見た。


「そ、それで気付かないんですか・・・?」




なんだその『ありえない』という視線は。


というかなんだこの状況。



皆して私を異物のように見ているんだけども。




「青菜様!!!2人の想いですよ!

分からないんですか!?」


ナァちゃんがなんか精一杯に聞いている。





陽と翼のおもい?


「そんなん私が知るわけないじゃんかっ!!!

あの2人は金持ち!こちとらビンボー人なんですよ!

しかも!!!私は狩人、お2人は総長!

どこに共通点があるってんだ!!!」



変な空気に耐えられなくなった私がそうわめいた。


だってそうじゃん。

立場が違いすぎる私が、2人のおもいなんて知ったこっちゃない。




はぁはぁと息を荒げてあたりを見渡せば。


佐奈とナァちゃんと緋月ちゃんが頭を抱えていて。

葉月が平然とポッキーの袋を開けていた。



・・・・・・どういう状況?

というか、お菓子いっぱいあるね、ホント。